トランジスターの共同発明者、シリコン・バレーの創始者でその主な企業家たちのよき指導者であるウィリアム・ショックレイのように・・・
オールズはミシガンの自動車業界を育てる種子の役割を果たしました。
成功に必要なさまざまな専門分野の強力な人材を集めたばかりでなく、この業界に内燃機関を導入したのです。
大西洋両岸のエンジニアたちによって急速に改良され、ついに大量生産されるようになったこの機関は、パーソナル・コンピューター業界におけるマイクロプロセッサー中央処理装置(超小型演算処理装置)・・・
つまりシリコン・チップ上のコンピューターに匹敵する役割を初期の自動車業界で果たしたのでした。
信頼性の高いマイクロプロセッサーが大量生産できるようになった時と同じように、ガソリン・エンジンは25年間の熾烈な競争から生まれました。
その競争にはドイツのダイムラー、ベンツやイギリスのネイピアからアメリカのウイントンやオールズにいたるヨーロッパおよびアメリカの数百の機械工場が加わっていました。
彼らのほとんどはその製品を産業用の定置機関・・・
すなわち蒸気が詰った工場だという見方をしていましたが、一方では自動車がその基調となる市場として芽吹き始めていたのです。
標準的なマイクロプロセッサーの開発が高価な・・・
そしてそれぞれの設計や用途に固有のソフトウェアからコンピューターを解放したように、このガソリン・エンジンは競合する燃料やエンジンの混沌から自動車を解放しました。
・・・ついに自動車会社はこれでいけるという製品を提供することができたのです。